4月に観察用容器に移動させなかった幼虫の虫かごの側面を見てみましたら、羽がまだ白いカブトムシらしきものが見えました。
徐々に羽が黒くなり、数日後には土の上に出て来たので、成虫を飼うための虫かごを作りました。
5月18日のことです。
蛹の期間は1ヶ月程度のようですので、4月下旬には蛹になっていたと思われます。
9月に庭で幼虫を見つけた際にはすでに大きな状態でしたので、この早さも納得です。
この成虫が出てきた虫かごを少しずつ掘ってみると、他のオスとメスも成虫になっているようでした。
3匹そろって、この虫かごのメンバーは早すぎます、、、。
オスのツノです。無理に掘り出さず、夜に出てきたところを捕獲することにしました。
こちらはメスの頭部と羽の部分です。
こちらも掘り出しませんでした。
観察用容器に移動させた幼虫ですが、5月9日に蛹になりました。
少しわかりにくい写真ですが、幼虫の皮を脱皮した直後で、幼虫の皮の頭部と足の部分が手前に見え、奥に白い蛹が見えています。
この蛹とは別の容器の幼虫もきちんと蛹になりました。側面から、羽と腹部を観察できます。
この容器が一番観察しやすく、子どもたちと懐中電灯を当て、日々、のぞき込むように観察しています。
そして、5月9日に蛹になった幼虫は、5月28日には羽化しました。
気づいたときには、羽が白から茶色になりかけていました。
蛹の期間は正味3週間弱で、体が固まるまで数日間蛹室にいると思いますので、蛹になってから1ヶ月程度で成虫になるという話の通りでした。
庭に置いていたナラの玉切りに幼虫がいるのを発見して8ヶ月、無事に国産カブトムシの成虫になるまで見届けることができました。
昨年の6月頃、卵が産み付けられ、3ヶ月後の9月に大きくなったカブトムシの幼虫をたまたま見つけることができたのだと思います。
近くに山や雑木林がない地域なのですが、どなたかが飼っていたものが逃げ出したか、自然に羽化したものが飛んできたのかなと思いました。
小さな頃からカブトムシを遠方に採りに行ったり、幼虫を育てて成虫にしたりしていましたが、自宅でカブトムシの幼虫を発見し、観察容器で蛹を観察するなど、はじめてのわくわくする経験をたくさんさせてもらいました。
羽化した成虫たちをしっかり育て、この後も家族で楽しませてもらおうと思っています!