自分の誕生日に両親と祖母にお花を

  • 2020年10月18日
  • 2020年10月18日
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数年前から自分の誕生日には両親と祖母が暮らす里にフラワーアレンジメントを送っています。母が届いた花の写真を早速送ってくれ、とても喜んでくれていました。年を重ねると誕生日はお祝いされる日ではなく、心も体も健康に年を重ねられたことや自分の周囲の方々や環境に感謝する気持ちが湧くようになってきました。これは人として自然なことなのかもしれません。

先週、祖母が93歳で亡くなりました。実の父親にどこかに売られかけた経験を持つ祖母が、戦時中の満州での電話交換手などを経て、祖父と出会い、家業の鮮魚業や仕出し業を営み、父やおじおばを育て、私の世代そして、ひ孫の世代まで不自由のない生活を営める礎を築いてくれたのだと思います。

晩年に昔のことを聞く機会がありましたが、「私は学がないから、必死に働いて、子どもたちには学をつけさせてやりたかった」と言っていました。思い返すと私が小さな頃は月曜から土曜まで朝から晩まで鮮魚業を営み、日曜には里の2階で宴会を提供していたり、祖父の緑色のバンに乗り、仕出しの配達に一緒に行った記憶があります。働き方改革の今の時代からみるとすごい働き方だったと思います。

祖母の死は、我が家にとって一つの世代を終えた節目となりました。そして、そんな節目直後に迎えた自分の誕生日。先祖、祖父母、両親、妻、子どもたち、自分を支えてくださっている周りの方々や与え頂いた素晴らしい環境に感謝しつつ、自分のやるべきことをしっかりやっていこうと気持ちを新たにしました。